2015/03/11

今日という日

3.11
みなさんにとってどんな日でしょうか?
おそらく、誰にとっても忘れられない日なんだと思います。

その日から、語りつくせない経験をし、打ちひしがれ、乗り越え、今を生きています。

津波の犠牲になってしまった前宮城県協会事務局長の思いを繋ぎたいと思った自分。
大好きな、あの方の意志を少しでも。
きっと現協会の方々、関係者の皆さんも同じ思いだったと思います。

ただ、僕には、大会を運営するような技量はありません。

僕にできることは、トライアスロンを多くの方に知っていただき、体験していただき、前事務局が育て上げてきた七ヶ浜大会を走りきる喜びの体験をお手伝いをすることしかありませんでした。

当時の宮城県トライアスリート強化プロジェクトから始まり、その意志を引き継いでスタートしたトライアスロン東北。その時、僕が書き留めていた思いを、勝手ながら少し書きたいと思います。


また、輝ける場・環境があることへの感謝を胸に
             仲間とともに強くなれた自分たちを表現していきます』

 『東日本大震災で大規模な津波被害を受けた七ヶ浜。
宮城国際トライアスロン七ヶ浜大会も昨年、事務局の方々の尽力・町の皆さまのご理解・ご協力のもと、またゼロからのスタートができ、大きな感動をおぼえました。

今度は自分達が競技者としてトライアスロンができていることへの喜びと幸せを感じ、同時に七ヶ浜が今もここにあり、私たちが、目一杯輝ける環境があることへの感謝の気持ちをもって、この大会に臨みたいと思います。

震災を機に、新たなチャレンジとしてトライアスロンを選んだ人もいます。また強く輝こうと、ひたむき頑張る姿が、少しでも地域の本当の意味での復興への活力となればと思っております。』

今も変わらず思っています。

震災後から3年間は被災地に住む我々の心の復興を念頭に置いて、「一歩踏み出してみよう!」というメッセージを発信すべく活動してきました。今度はそこから、一歩踏み出した私たちの心のよりどころになってくれた七ヶ浜という地、さらにはトライアスロンというスポーツに感謝し、それを競技を通して表現するこで、地域の復興への活力の一助となると同時に、様々なご支援いただいた皆様への感謝の表現になればと願っています。

そして、トライ東北メンバーの中にも、4年前の東日本大震災で本当につらい思いをしてきた方々がたくさんおられます。さらにはその経験から、トライアスロンにチャレンジする決心をした方もおられます。 その皆さんが、トライアスロンに打ち込みながら、人としての強さを、常に感じさせてくれます。とても力をいただいています。いつもありがとうございます。

今日という日は、変わらず復興を胸に日々の活動を進め、多くのトライアスリートと繋がっていきたいと改めて思うと同時に、沢山のトライアスリートの卵と出会い、元気に孵化させていきたいと強く思う日であります。

今に感謝。ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。


トライアスロン東北 朝川 洋明